行動を習慣化したい!そのためには決めた回数と時間をこなすべし (1/3ページ)
『1%の素敵な人だけが実践している 「なりたい自分」になる方法』(冨山真由著、あさ出版)の著者は、「一般社団法人行動科学マネジメント研究所」において、行動習慣コンサルタントとして活動しているという人物。
おもに銀行、生命保険会社、建設会社、IT企業など、多くの企業で社員研修に携わり、セルフマネジメントのセミナーを通じ、個々人が仕事のうえで望む「結果」の出る習慣づくりをサポートしているのだそうです。
でも、そもそも行動科学マネジメントとはなんなのでしょうか?
■ベースは「結果は行動の集積」である
著者によれば行動科学マネジメントとは、アメリカで「行動分析学」「行動心理学」をベースに開発されたマネジメント手法を、日本のビジネスパーソン向けにした手法。
日本の多くの大企業や教育機関では、行動科学マネジメントの手法を取り入れることにより成果を上げているのだといいます。
行動科学マネジメントのベースにあるものは、「結果は行動の集積」であるという考え方。
「いい行動を繰り返したから、いい結果が出た」「悪い行動を繰り返したから、悪い結果が出た」というように、意思や性格ではなく、人の「行動」に注目し、それをコントロールする働きかけをしているというのです。
つまり、「いつ、どこで、誰がやっても同じ成果が期待できる、再現性を重視した手法」だということ。
■理想実現のために行動をコントロール
そして行動科学マネジメントの観点からいうと、「なりたい自分」になるためのいちばんの近道も「行動」に着目することなのだそうです。意思や性格、考え方などの内面はまったく無関係なのだとか。
意志の力には頼らず、行動のための条件や環境を整え、行動をコントロールすればいいということです。
仕事にしろプライベートにしろ、自己否定という負のスパイラルから抜け出すには、「行動変容」(行動を変えていくこと)することが大切。そしてその際にポイントとなるのが、「小さな行動を積み重ねていくこと」だといいます。