脱獄者はまだどこかで生きているのか?鉄壁の牢獄、アルカトラズ刑務所の脱出にまつわる写真からひも解く事件の真相(1962年) (1/5ページ)
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サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島には鉄壁の牢獄と言われている「アルカトラズ連邦刑務所」が存在した。1962年6月、この難攻不落を誇る刑務所から脱走者が現れた。この脱走事件は、アルカトラズ脱獄に成功した唯一の例だと言われている。
6月11日の夜、もしくは12日の早朝、囚人のクラレンス・アングリン、ジョン・アングリン、フランク・モリスが、張りぼての頭部をベッドに寝かせてカモフラージュし、使用されていない通路を通ってメインの監獄棟を抜け出した。3人は間に合わせのゴムボートに乗ってアルカトラズ島を脱出したが、その後のどうなったのかは未だわかっていない。
FBIや地元警察などが束になって何年も追跡したが、この脱走が成功したのか、失敗に終わったのか、決定的な証拠は見つからなかった。
当局やマスコミ、家族、アマチュアの詮索好きが、いかにももっともらしいさまざまな説を主張した。1979年、FBIは状況証拠や専門官の意見をもとに、3人は本土にたどり着く前に、サンフランシスコ湾の冷たい水で溺れと結論づけたが、米連邦保安局では未解決の継続事件という扱いになっていて、モリスとアングリン兄弟はいまだにおたずね者のままになっている。
近年のコンピュータでシミュレーションした経験証拠によると、成功か失敗か最終的な結論は、彼らがボートに乗り込んで出発した正確な時間によるという。
2015年のドキュメンタリーでは、アングリン兄弟は生存していて、ブラジルに逃げたという長年の噂を裏づける状況証拠が提示された。だが当局は、証拠が"通常の捜査ルート"で検証されるまでは、結論は出せないと警告する。
ジョン・アングリンの独房。脱出口とダミーの頭部が隠されていた。