「運がいい人と近づきたい!」はNG? 運を人間関係に持ち込むとマズい理由 (1/2ページ)

学生の窓口

巷では「ポジティブな人間にはポジティブなことが起きる」、「ネガティブな人間はネガティブなことを引き寄せやすい」と言われていますが、こと人間関係に関しても似たようなことが言われていたりします。

先日ある女性と話をしていたら「私、運がいい人とお友達になりたいんです!」と言われました。その女性いわく、運が良い人と付き合っていると、ポジティブなオーラが伝わり自分もポジティブになれるし、結果、運がよくなるのだそうです。「ポジティブ」に関しては特に引き寄せの法則があるんだとか。

さて筆者は「自分がポジティブな生き方をしていると、ポジティブなことが起きる」というのはある程度信じていますが、こと対人関係に関しては「運」という言葉はあまり出さないようにしています。人から「あなたは運がいいから、私はあなたとお友達になりたいんです」と言われるのって、よく考えてみたら微妙だと思いませんか。

「運がいいからお友達になりたい」ということは、仕事や健康面、恋愛面が上手くいっているうちはお友達でいたいけど、逆に病気になってしまったり事故に遭ってしまったりしたら……こういう人達って離れていきそうですよね。

現在日本やアメリカではとにかく運がよくなりそうなモノ・人に近づこう! 的なポジティブ思考があったりしますが、筆者の母国ドイツに“Gutwetterfreundschaft“(和訳:「天気が良い時だけの友達」)という言葉があるように、「運が良い人と付き合う」または「運の悪い友達からは離れる」というような考え方は揶揄されがちです。たしかに曇ってきたら、つまりは「運」にかげりが見え始めたら友達ではなくなる、というのは、悪い意味での日和見主義かもしれません。まあもっと簡単に言ってしまえば「調子のいい人」といったところでしょうか。「運が良い人と付き合いたい!」という願望には、何か依存心のようなものも垣間見えます。

そんなこんなで筆者は「運」を語るとき、それを「人」と結びつけるのは、あまり好きではなかったりします。

「「運がいい人と近づきたい!」はNG? 運を人間関係に持ち込むとマズい理由」のページです。デイリーニュースオンラインは、結婚運運勢恋愛運友達心理学カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る