緑内障などの薬剤開発を加速するか。マウスのiPS細胞から人の視神経細胞作成に世界で初めて成功 (1/2ページ)
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日本人の失明原因の1位は緑内障だ。緑内障は40歳以上の5%が罹患し、潜在患者は400万人と言われている。
しかし失明に関する治療薬の開発は難しい。実験用の視神経を人から取り出せないからだ。
そこでiPS細胞の研究が期待されている。
国立成育医療研究センターの研究チームは、マウスのES細胞とiPS細胞から人の視神経細胞を作成することに成功したと発表した。
これは世界初の研究成果となり、緑内障などの視神経の病気から視覚を回復させる治療法開発を加速させる可能性がある。
■ マウスのiPS細胞から視神経細胞を作る
研究チームは、マウスの皮膚細胞から作ったiPS細胞を使った。このiPS細胞を特殊な液で培養して、数センチの神経繊維を持つ視神経細胞に変化させることに成功したのだ。
視神経細胞であれば、視覚情報を電気信号として伝達することができるはずだ。そこで実際に作成した視神経細胞で試すと、確かに電気信号を伝達した。そのことで、作成した視神経細胞が機能することを確認できている。

source:https://www.value-press.com/pressrelease/164817
また、マウスから作ったiPS細胞から作成した視神経細胞は、電気反応だけでなく、視神経細胞に特有な構造やタンパク質も全て持っていることも確認できている。
実は同チームは、2015年には人の皮膚から取れたiPS細胞からは視神経細胞の作成に成功していたが、人以外のiPS細胞からも作成できることも確認するために今回の研究が進められていた。
■ 入手が困難だった視神経細胞
今回作成に成功した視神経細胞は、目の網膜と脳をつなぐ重要な細胞だ。従って、ここに異常が生じれば、重篤な視力障害が生じる。