バイクを漕がないと上映中止! ドラマ『弱ペダ』汗だく試写会レポート (3/5ページ)
設定された85回転は、いわゆるママチャリであれば急には止まれないスピードだろう。
ついに訪れたその時
快調なペースで上映が続き、「わずか13分、これなら無事完走か」と思った矢先、ケイデンスメーターがレッドゾーンに突入。ドラマに集中するあまり、回転数が低下。予告通り、上映が終了してしまった。
あゝ無情。とはいえ、ここで終わってはあまりにも残念すぎる。ファンの「(続きが)見たい〜〜〜〜〜!!!」という声に後押しされ、回転数を下げて、上映は再開。無事、13分を走り切った。
後半は回転数を設定しない、いわばフリーケイデンスタイム。作品に意識を集中できるだけでなく、展開に応じて回転数を変えることで、登場人物がレース中なら回転数を上げるなど、作品にシンクロして没入感を味わうことができた。
上映終了後、すぐに汗を拭いたり、水分を補給したりする参加者たち。その姿は、いかに試写会が過酷かを物語っていた。
後半もほとんどペースを落とさない参加者に配慮してか、空調の温度が下げられたと感じたのは、筆者だけではないだろう。一方で、その表情は達成感に満ちあふれていた。
参加者の女性「登場人物と同じ気持ちになれた」
試写会としては前代未聞となった同イベント。実際に参加した人(20代女性)に話を聞いた。
──今日のイベントの感想を聞かせてください。
参加者 すごく楽しかったです! もともとドラマをすごく楽しみにしていたので、このイベントの内容を見た瞬間、絶対に行かなきゃって思ってました。
──自転車(エアロバイク)を漕ぎながら何かを鑑賞したことはありますか?
参加者 ありません。
──ですよね。