労働時間を減らした方が作業効率が上がる。スウェーデンで一日6時間労働が実験的に導入され効果を上げる (3/4ページ)

「これまでは80%の力でしか働けませんでした。今では余裕をもって休めますし、子供たちと一緒に過ごす時間も増えました。元気を取り戻すことができましたよ」と看護師のガブリエル・ティクマンさんは語る。
この整形外科では診療時間を20%延長し、それまで他の病院にかかっていた患者を確保し、利益を上げることに成功。手術の待ち時間が月単位から週単位になったおかげで、職場復帰が容易になり、病院とは関係のない他の職場での病欠も減らす結果となった。
いち早く1日6時間労働を取り入れたのはトヨタサービスセンター
同病院は付近にあるトヨタのサービスセンターをモデルとした。ここは従業員のストレス軽減と顧客から寄せられた待ち時間が長いという苦情への対策として、13年も前から6時間勤務を採用していたのだ。これによって営業時間を伸ばし、新規顧客を獲得することに成功している。

「かなり贔屓目に見ても、従業員は8時間勤務体制のときと同等の量をこなしていますし、それより多いことだってあります」とサービスセンター所長。重労働の現場だが、従業員には十分な活力があり、仕事がはやいために多くの利益を上げることができている。
さらに従業員からは、勤務時間が短くなったおかげで仕事の満足感も高まったとの声も聞こえる。仕事は効率的になり、家で家族と過ごせる時間が増えたことの効用だ。
大規模事業者では失敗するケースも
6時間勤務が小規模事業者では有効性なことがあると明らかとなっている一方で、より規模の大きな事業者はその採用に焦ってはいない。