「あなたの子がいると負けるから休んで。」あり得ない!NGママ言動とインクルーシブ教育 (1/2ページ)
音楽発表会、舞台で演奏している子ども達。ふと見ると自閉症である子どもが変な顔をしています。
家に帰ってその理由が分かりました。持ち帰った鍵盤ハーモニカのホースを見ると小さな穴があいていました。音が出ないように開けられたものです。
年内解散で話題となっているSMAPの『世界に一つだけの花』の歌詞に「一人一人違う種を持つ 」とありますが、個性の違う他者を受け入れることができないために、いじめなどが生まれます。
今日は、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が異質なものを排除する心を生む親のNG言動とインクルーシブ教育についてお伝えします。
■「あなたの子がいると負ける。だから運動会当日は休んで」と言われたママ
足の遅い子がいました。クラスの足を引っ張っていました。運動会でのクラス対抗リレー、その子が入ると絶対に優勝できないことが予想されました。
その親は別の親からこう言われたそうです。「あなたの子がいると負けるから運動会の当日は休んでくれない?」結局は欠席せざるを得なかったそうです。
これを言ったママの子はいつも家で「あいつがいるからうちのクラスがいつも負ける」と親に訴えていたようです。本当はそれを言ったわが子を叱るのが親の役目なのですが、真逆な言葉をかけた親でした。
■子どもに根付く誤った価値観
さて、そこまでして優勝して、子ども達には一体何が残るんでしょうか?
このような子育てをしていると“生産性の低い人間を蹴落としてでも成果を上げることが大事”という誤った価値観が子どもにも沁み付いてしまいます。
“異質なものは排除しよう”の精神、ギスギスした社会を作る人間を“わが子が一番”と思う親心が嵩じて作ってしまっていることに気付いていないのですね。
黒い人、白い人、アレルギー体質の子、健康な子、病弱な子、メガネをかけている子、そうではない子、色んな人がいます。
「知的にも運動能力も劣るから“あなたは必要ない”」と考えるような人間を作ってはいけません。