なぜ子どもに算数をやらせる?実は「よりよく生きるため」のもの (2/3ページ)

Suzie(スージー)

■大切なのはやはりバランスである

人生は二者択一の連続。「どっちに進むべきか?」という岐路に立ったとき、後悔しないためにはあらゆる情報を集め、優先順位を決めることが必要です。

いうまでもなく自分にとって優先順位の低いものから消していくことになるわけですが、そうすればおのずと方向は決まるということ。

このことを踏まえたうえで著者は、「私の授業の目的は子どもを賢くすることにあります」と断言しています。

たとえばピアノの国際的なコンクールで入賞するためには、実績のある先生について、ひたすら練習をする以外にありません。

水泳でオリンピックに出て優勝するためにも、実績のあるコーチのもとで、ひたすら練習する以外に方法はないでしょう。

しかしどちらも、やればやるほど上達するというわけでもありません。大切なのは、健康であることと、自分の意思で練習に臨むこと、そのふたつのバランス。

■算数のできる子はどんな子なのか

この考え方を算数に当てはめてみた場合、練習は計算練習ということになります。では、「算数のできる子」とは「計算が速い」「難しい問題をすらすら解く」子どもでしょうか? それは違うと著者。

大切なのは、「どれくらい深く考えられるようになるか」だというのです。

計算は正確でありさえすれば、それほどスピードは必要ないそうです。

また、本当に難しい問題は、誰がやってもすらすらとは解けないもの。70ページの「究極の数理パズル」など、誰がやっても10分以内に解くことなど不可能なわけです。

もちろん繰り返し練習すれば速く解けるようにはなるでしょうが、初見では無理。

■大切なのは計算の速さではない!

そして重要なのは、すらすら解ける問題を解いているだけでは、学力は向上しないということ。

著者が教室で、できる子を見ていて感じるのは「集中力の高さと考える深さ」だそうです。

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