高畑淳子、成人した息子の犯罪でメディアから”袋叩き”の是非|やまもといちろうコラム (1/3ページ)

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Photo by panDx1
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 山本一郎(やまもといちろう)です。選挙も終わったはずなのに、残務と本業のしわ寄せがやってきて、ここのところ異様に忙しくて困っています。まあ、人から頼まれているうちが華なのでしょうが。 

 ところで、例の高畑淳子(61)の長男で芸能人の高畑裕太容疑者(22)が強姦致傷で逮捕となり、最近売り出し中であったにも関わらず仕事を全部下ろされて多額の損害賠償に見舞われているばかりか、母親である高畑淳子も「なんでそんな子供を育てた」的な、心無い批判に晒されているので興味を持ったわけです。

 一般論でいうならば、成人した息子の犯罪を親が咎を負うのはおかしい話ですし、本来はそこまでメディアで晒し者にしなくてもいいじゃないか、というカウンターが発生するのも事実であります。実際、ウェブメディアでは高畑淳子に対する同情論も出ていますし、また高畑裕太が発達障害だったとか、性癖に問題があったんじゃないか、などといった話とともに、ほかの女優に対する執拗なアプローチを掘り起こしてきて、本人にぶつける的な質問も母親に対して多数飛び交うことに対して批判する声もネット上では多く聞かれます。 

 ところが、実際にはこの高畑淳子の記者会見や、本人に対する心無い質問に対して、サイレントマジョリティはおおいに留飲を下げているようで、普段であればオリンピックが終わったところで話題枯れするところが、かえって高畑家の異常な性犯罪のお陰で一気に話題が集中しているあたりにわびさびを感じます。

 平たく言えば、成人した息子の犯した犯罪で母親が記者会見で不躾な質問に晒され可哀想とするネットでの発言は綺麗事にすぎず、実際の世の話題でいうならば一連の高畑家の不始末に多大な関心が圧倒的に寄せられているということになります。みんな、そっちに興味があるんすよね、きっと。 

 で、そういう変な質問に批判が毎回集まる割に、変な質問が問題の起きるたびに繰り返される理由は、叩きやすさと分かりやすさ、そして面白さといった嫉妬半分で興味本位な図式があります。いくらメディアを見て不快感に思う人が一定割合いたとしても、大多数がそういう下世話な家庭環境や犯罪に対する興味があるからこそ、ニュースになるし繰り返し報じられるし、次から次へと不躾な質問は続き、マイクが被害者や家族に押し付けられ続けるんですよ。

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