哲学者が考えた奇妙な10の思考実験 (2/6ページ)

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見えるのは目の前の壁だけだ。そばに同じく鎖につながれた人々がいるようであるが、姿を見ることまではできない。背後には炎があるらしく、壁を照らしている。炎と壁の間を人が通るたびに、壁に影が映り、音がこだまする。あなたが知ることができるのは、そこにある影だけである。

 あるとき自由になり、後ろを振り向いた。するとそこには炎とそれに照らされ影を伸ばす物があった。また洞窟からも抜け出すことができた。太陽の光で目がくらむが、現実をついに知ることになる。だが、鎖につながれている他の人々に現実の真の姿を伝えても頭がおかしいと思われるだけだ。・8. 中国語の部屋


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 あなたは中国語がまったくわからないとしよう。ふと気がつくと、ある部屋の中に閉じ込められており、そこには1冊の中国語の本とあなたの母国語の指示書が置かれていた。

 すると中国語が書かれた1枚の紙が差し入れられてきた。そこで指示書にしたがって、そこに中国語を書き込み、部屋の外に出した。部屋の外にいた人は、まるであなたが中国語を完全に理解しているかのような印象を受けるだろう。

 これはジョン・サールがチューリングテストを発展させて考案したものだ。もしコンピューターを相手に私たちがまるで会話をしているかのような感覚に陥ったとしたら、それは知性があるということなのだろうか? 部屋の中の人はコンピューターと同じ働きをしている。わけがわからないままにただ文字を書いているだけなのだ。・7. パーフィットの分離脳


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 デレク・パーフィットは心身一元論を研究した人物で、永続的に安定したアイデンティティという概念を疑った。

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