幅広で平らな鼻は、高温多湿に対応する為に進化していった可能性(米研究) (1/3ページ)

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幅広で平らな鼻は、高温多湿に対応する為に進化していった可能性(米研究)
幅広で平らな鼻は、高温多湿に対応する為に進化していった可能性(米研究)

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 ほとんどの人は鼻を単なる臭いを嗅ぐ器官だと思っているだろう。あとは美の基準としての認識くらいなものか。だがそれだけではない。鼻の形状は異なる気候の中で生き残るため、それぞれの地域の気候に応じて進化していったという。

 『アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジカル・アンスロポロジー(American Journal of Physical Anthropology)』誌に掲載された研究によると、北に住むヨーロッパ人の鼻は細くとがっていて、赤道に近い地域で暮らす人たちの鼻は平らで幅広いのは、その地の気温や湿度に適した進化をしてきたからだという。

人間の鼻の機能と形

 鼻はあたかも携帯可能なパーソナル暖房換気空調システムとして機能し、呼吸によって空気が体内に入る過程を容易にする。冬には、鼻が空気を温め、肺の負担を軽くする。乾燥気候ならば、空気に湿度を加えて、気道の乾燥を防ぐ。

 人間の鼻の形は、皮膚の色と同じく、一般に緯度に応じて変化する。北に住むヨーロッパ人の鼻は、細くとがっている。専門家によれば、これはその祖先が冷たく乾燥した空気に適応した結果だという。鼻腔が狭くなるほど、吸い込んだ空気が熱や粘膜の湿気に触れる部分が大きくなる。したがって、こうした地域では鼻はこう進化するしかなかった。

 一方で、赤道に近い地域で暮らす人たちの鼻は平らで幅広い。この地域では空気が暖かく、十分湿気を帯びており特別な処理は必要ない。つまり、寒い地域の鼻がカスタマイズされたものだとすれば、暑い地域の鼻は基本モデルである、とこれまで考えられていた。
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