幅広で平らな鼻は、高温多湿に対応する為に進化していった可能性(米研究) (2/3ページ)

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 しかし、「私たちはそれが正しいとは心からは信じていません」と北テキサス大学ヘルスサイエンスセンターのスコット・マダックス(Scott Maddux)氏は話す。

 マダックス氏らは1901~2013年の世界の気候データを基に、年間の平均気温と湿度のマップを作成した。そして、その結果を1923年になされた147ヶ国15,000人以上の鼻を測った研究と比較した。

幅広で平らな鼻は高温多湿の気候に対応するため?

 すると、幅広で平らな鼻は、基本モデルというより、高温多湿の気候に対応するために進化したものであると考えた方が自然なことがわかった。

 湿気は人体にとって負担が大きい。汗で熱を逃すことが難しくなるために、熱処理を行う別の手段を見つけなければならない。その手段の1つとして考えられるのが、顔の中央に開いた2つの穴からより多くの熱を逃すことだ。鼻が幅広になるほど、体からは大量の熱を放出できるようになる。

 だが、ほかにも疑問が残る。鼻がなす仕事のほぼすべては鼻腔という部分の内部で行なわれている。仮に加熱と加湿を行なうのが鼻腔であるのならば、なぜ鼻の外側が変化しなければならなかったのだろうか、とマダックス氏は疑問を投げかける。 その理由を知るには、さらに奥深く、頭蓋骨にいたるまでを調べなければならないだろう。

 人間のみならず、他の動物においても鼻は顔の大きな部分を占めている。文字通り、頭蓋骨の中核的な要素であり、鼻に起きた出来事を理解することは、顔の残りの部分で起きたことを知ることにつながる。
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