月1回は売上や経費の確認!一般社員も知っておくべき経理の基本 (2/3ページ)
また、経理の状況が適当だと税務署に目をつけられることになり、経理が間違っていたら「本来なら払わなくていい税金」を払ってしまうこともあるといいます。
いわば、経理がいいかげんだと、決算・申告もボロボロになってしまうということ。
■手間いらずの方法は3ステップ経理術
しかし、そもそも経理とはなにをすることなのでしょうか?
この問いに対して著者は、「ひとり社長の経理でやるべきことは、『1.集める、2.記録する、3.チェックする』だと主張しています。
ITの発達によって簡略化が進んだとはいえ、いまだに「手書きの伝票を扱う」と言った古い考え方がはびこっているだけに、経理の仕事をまともにやったら大変。
そこで、手間をかけない新しい経理の方法として、この「3ステップ経理術」が力になるというのです。
[ステップ1]集める
「集める」は、レシートや領収書、あるいは請求書などを集めるステップ。スタートラインであるわけですが、実はもっとも重要なステップでもあるのだそうです。
なぜなら、この「集める」という作業をおろそかにしてしまうと、極端な話、「余計な税金を払う」「税務署から税務調査に入られる」といったことが起こる可能性があるから。
そして、ここで決め手になるのが「証拠と理由(ストーリー)」。
たとえば「本を書くための資料として、専門書を買った」とします。この場合、「本を買ったときのレシート」が証拠、「本を書くための資料として買った」が理由になるわけです。
つまり、証拠と理由をしっかり集めておかなければ、「なにに、どれだけのお金を使ったか」「なにをやって、どれだけ儲けたか」がわからなくなってしまうもの。
すると正しい経理ができず、決算・申告の際に税務署から「この会社は怪しい」と目をつけられてしまうというのです。
だからこそ、最初のステップである「集める」が重要なのだということ。
[ステップ2]記録する
「記録する」は、集めたレシートや領収書、請求書などをデータとして記録するステップ。