簿記は意外と簡単!ノートの左側に「パン100円」と書けばOK (3/3ページ)
■簿記を身に付けて得られるメリット
では、実際に簿記を身につけたとき、具体的になにができるようになるのでしょうか?
ビジネスパーソンとしての最大のポイントは、会社の「経営状況」と「儲け」を知ることができることだといいます。
たとえばA社の金庫には現金500万円が入っていて、B社の金庫には1000万円が入っている場合、どちらの経営状態がいいかといえば、単純に考えればB社です。
しかし、もしB社には借金が800万円あり、A社は借金ゼロだったとしたら?
この場合、答えは金庫を見てもわかりませんが、帳簿を見ればわかるわけです。B社の帳簿には、「借金(負債)800万円」ときちんと書いてあるから。
つまり正確には、A社のほうが経営状態がいいということ。
帳簿を全く知らない人はB社のほうが儲かっていると考えてしまうけれども、簿記を理解している人は、A社のほうが経営状態がよいことにすぐ気づけるのです。
なるほど、そう考えると、簿記の重要性が分かる気がします。
*
簿記の入門書である本書のもうひとつの強みは、簿記に無関係な人にも理解できる点。
いわば「資格を取る気はないけれど、簿記の基礎くらいは頭に入れておきたい」という方にも最適だというわけです。ここに書かれているような基礎知識をストックしておくことによって、将来的なビジネスチャンスを広げることもできるかもしれません。
(文/作家、書評家・印南敦史)
【参考】
※椿勲(2016)『これだけは知っておきたい「簿記」の基本と常識』フォレスト出版