簿記は意外と簡単!ノートの左側に「パン100円」と書けばOK (1/3ページ)
簿記の資格を取りたいと思っている人も多いことでしょうが、その一方に「簿記の勉強をはじめてみたものの、難しくて挫折してしまった」という人が少なからずいるのも事実ではないでしょうか?
しかし結論からいえば、簿記の基本ルールは、100円のパンを買ったら、ノートの左側に「パン100円」と書いて、右側に「現金100円」と書く。
ただこれだけだと断言するのは、『これだけは知っておきたい「簿記」の基本と常識』(椿勲著、フォレスト出版)の著者です。
■手に入ったものは「左」と覚えよう
もし、ひとりひとりが好き勝手に右側に「パン」と書いたり、左側に「パン」と書いたりしたら、統一されていないだけにわかりにくくて当然。
だから、「パンと書くときは、みんな同じように左側に書きましょう」と決めたのが簿記だということ。
だから、手に入ったものは「左」、出ていったものは「右」と単純におぼえておけばいいそうです。
そもそも「簿記」とは、「帳簿の記録」のこと。帳簿の「簿」に記録の「記」で簿記だというわけで、ルールに従って帳簿を記録すること。別な表現を用いるなら、「お金やモノの出入りを記録する方法」です。
■個人的なお金の管理なら単式簿記で
「お金やモノの出入りを記録する」といえば、身近なところですぐに思いつくのは、こづかい帳や家計簿ではないかと思います。
しかも著者によれば、こづかい帳や家計簿も、簿記のルールでお金の出入りを記録しているのだそうです。このルールが、「単式簿記」と呼ばれるもの。
単式とは、1万円借りたら、「現金が1万円増えた」という部分だけを記録する方法。
個人でお金を管理する場合は、給料が入ってきて、そのお金で必要なモノを買ったり、貯金をしたりと作業は単純であるはず。そこで、単式簿記でも十分だというわけです。
■会社でお金の管理するなら複式簿記
しかし会社の場合、「商品を渡したけれど、お金はあとで払ってもらう」という場合もあるものです。