極私的『HiGH&LOW』の楽しみ:ロマン優光連載65 (1/4ページ)
ロマン優光のさよなら、くまさん
連載第65回 極私的『HiGH&LOW』の楽しみ 大爆音と共に吹き飛ぶスラム街。普通の商店街の壁をぶっ壊して現れるダンプ。暴れまわる男たち。
「街がむちゃくちゃじゃないか!」
いやー、『HiGH&LOW THE MOVIE』最高! やっぱ、男として産まれたからには、一度は日向みたいにアメ車のボンネットに寝そべりながら爆走してみたいですよね。いきなりそんなこと言われても「どうしちまったんだよ琥珀さん!」という気分になってしまうと思うので、最低限の説明をさせてもらいますね。
『HiGH&LOW』とはEXILEやE-girlsなどが所属する事務所・LDHによって生み出され不良バトルアクションで、テレビシリーズは2seasonまで製作され、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』はドラマ版の総集編ではなく、ドラマの続編が展開されてます。内容はシンプル。「個性的な不良チームの個性的な不良たちが殴り合う。悪いヤクザとも戦う」、はっきり言って基本はそれだけです。映画公開直後はLDH所属タレントのファンにしか届いてなかったところが、その個性的なキャラクターたち、ハイテンションかつハイクォリティなバトル・シーン、映画全体を支配する独自のグルーヴといった魅力が、映画を見た人たちのハイテンションで楽しそうな常軌を逸したツイートによってTwitter上で広まっていき、今までEXILEに興味がなかったような層にじわじわと浸透してきているのです。私もEXILEに全く興味がないタイプの人間だったのですが、今では『HiGH & LOW』のとりこ仕掛けの明け暮れになってしまいました。
『HiGH&LOW THE MOVIE』、映画として考えるならデキのいい映画とは言えません。一部の人の演技力であったり、ストーリーに矛盾があったり、ドラマ版全20話に渡る膨大な基本設定をストーリーの中で描写で説明するのではなく簡単なナレーションで説明してしまったり、いきなりドリフトしてきた車に目の前で女の子が攫われてもボンヤリ立ってる人がいたり、穴だらけです。その穴もかなりのガバガバです。もう、太平洋なみです。