レジェンドが語るTOP14の魅力。~廣瀬俊朗編~ (2/5ページ)

ラグビーリパブリック

いまのラグビーはボールを下げないで、ゲインラインに仕掛けていくのが主流で、フランスでもそれは変わらないのかな、と思います。ただ、その中にも遊びがあるというか、大きな枠組みの中で、選手それぞれの発想でプレーしているな、日本やニュージーランドのように、ゲームのストラクチャー(構造)を完璧に作ったりはしていないんだなとは感じましたね。今日の試合では、ものすごく美しいトライがたくさんあったわけじゃないけれど、ところどころに凄いヒラメキを感じるプレーはありましたね。後半のクレルモンのトライは、途中出場したフランカーのペゼリ・ヤトがものすごいスピードで抜けて、最後はモンペリエのウイングのネマニ・ナドロを1対1で、ものすごいステップで抜いて決めたものでしたが、フランカーがあんなステップを踏むなんて日本では考えられない。そういう、予想外のプレーにたくさん出会えるのがフランスのラグビーですね。これはフィジー代表選手同士の対決でしたが(笑)。

――廣瀬さんにとって、フランスラグビーの最初の印象はどういうものでしたか?

もともとフランスのラグビーは好きだったんですよ。シャンパンラグビーっていいますけど、テキトーに見えて、実はサポートがすごくて、ストラクチャーで動いているチームにはゼッタイにできないようなトライを取りますからね。シックス・ネーションズ(欧州6カ国対抗戦)の前身であるファイブ・ネーションズは、僕が小学生の頃からずっと見ていました。センターのフィリップ・セラやウイングのフィリップ・サンタンドレ、エミール・ヌタマック、好きでしね。ロックのアブドラフ・ベナジも好きだったな。1995年のワールドカップのとき、決勝は南アフリカとニュージーランドの対戦でしたが、14歳の僕はフランスに独特なものを感じました。

――廣瀬さん自身がフランスラグビーと直接接点を持ったのはいつからですか?

高校日本代表の遠征先が、ウェールズとフランスだったんです。ウェールズには勝てそうな感じだった(30-34)けど、フランス高校代表にはボロ負けでした。FWの強さ、フィジカルの激しさが桁違いで、BKには、翌年には19歳や20歳でフランス代表入りしたSOフレデリック・ミシャラクやFBのクレモン・ポワトルノーがいて、すごかった(笑)。

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