レジェンドが語るTOP14の魅力。~廣瀬俊朗編~ (3/5ページ)

ラグビーリパブリック

その後、日本代表ではフレンチ・バーバリアンズやバスク選抜と対戦したりしたし、元フランス代表監督のピエール・ヴィルプルーがスポットコーチに来てくれたりしたこともありましたが、そのたびに「フランスはちゃうなあ」と感じましたね。指導に当たって、やることを決めすぎない、そのときの状況によって柔軟に対応しよう、臨機応変にプレーしよう、ヒラメキを大切にしようという考え方が根幹にあるんだと思います。

――廣瀬さんがよく知っているエディー・ジョーンズさんとはタイプが違う。

ちゃいますね(笑)。エディーさんは、やらなきゃならないことを明確に決めて、それを実行するための方法を示して、それを選手に妥協なく要求し続けるのが持ち味ですから。ただ、フランス代表のラグビーも、最近はシャンパンラグビーが影を潜めて、オーソドックスなスタイルになってきているし、その分、フィジカル面で優位性を作っていくことにより重きを置くスタイルになってきていると思いますね。

――そういうフランスに、五郎丸歩選手が挑戦します。この決断を聞いたとき、どう思いましたか?

まず「よう行ったなあ、決断したなあ」という思いでしたね。RCトゥーロンはあれだけのスター軍団だし、試合に出るのは簡単ではない、おそらくレッズよりも厳しいということも本人が分かった上でチャレンジするんですから、本当にすごいと思う。でも、スーパーラグビーよりもフランスの方が合っているだろうなとは思いますね。ヨーロッパの方がキックは多いし、五郎丸のキック力だけでなく、キャッチングの強さも活きてくる。もちろん、スーパーラグビーよりもペナルティゴールを狙うことも多いから、プレースキックも重要になる。日本のファンから見たら、レッズのコーチ陣は五郎丸の良さを引き出そうとしてくれなかったな、という思いはありましたよね。開幕直後に、五郎丸を採ったヘッドコーチが解任されたこともあって、なかなかチャンスをもらえなくなった面もあったと思う。だけど五郎丸の場合は、もともとの適性として、スーパーラグビーよりもフランス、ヨーロッパの方が合っていると思います。スーパーラグビーはやっぱりランプレーが中心。ヨーロッパではキックが多くて、FBにはフィジカルの強さも求められますからね。

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