【不朽の名作】あのバブル時代でなければ出来ない作品自体が長大なCM「彼女が水着にきがえたら」 (1/3ページ)
アニメ『あまんちゅ』が放送中ということで、今回は、スキューバダイビングつながりで、1989年公開の『彼女が水着にきがえたら』を紹介する。
同作はバブル時代の真っ只中にウインタースポーツの“バブル的”な楽しみ方をアピールし、好評を博した87年公開の『私をスキーに連れてって』の原作を担当した、ホイチョイ・プロダクションズ2作目の原作映画作品だ。前作のテーマがウインタースポーツだったが、同作はうってかわり夏が舞台。作品の構成は前作と同じく、バブリーな空気がそこかしこに漂う作品だ。というより、マリンスポーツということで前作よりさらに豪華主義で、おそらく当時でも浮世離れしていると感じるほどだろう。
ストーリーはあってないようなもの。それは前作でも変わらないのだが、ただお気楽に遊んでいればいいのに、この作品では、お宝を積んで墜落した輸送機を相模湾で探すという、トレジャーハンティング要素や、お宝をつけ狙う中国マフィアっぽい組織などが出てくるので、さらにガチャガチャしたものになっている。おかけで、肝心のスキューバダイビング要素は薄くなりがち。というよりスキューバの専門的な話なんかは最初の数分しか細かく出ない。あとはただ潜っているだけで、特に説明などない。むしろ地上のシーンや海上のシーンの方がはるかに目立っており、果たしてスキューバをメインテーマにする必要はあったのだろうか? 色々な意味で中途半端になっている作品だ。
メインキャストは原田知世がヒロインポジションの田中真理子、織田裕二がエスコート役の主人公格である吉岡文男を演じているが、前記したように、恋愛もサスペンスも、お気楽遊びの要素も全て中途半端なので、全くキャラの印象が残らない。谷啓演じる大塚や伊武雅刀演じる山口の方が目立つほどだ。
アクションに関しては、邦画では水上で何かをするということがそもそも少ないので、新鮮には映るかもしれない。しかし、お気楽作品なのでやっぱり、中国マフィアとの水上チェイスシーンはかなり違和感がある。しかも相手は銃撃してくるし、主人公側も大塚が捕鯨用のモリを相手の船舶に発射するなど、もうめちゃくちゃだ。いや、こんな暴れたら普通なら海上保安庁くるだろこれ。