SO小倉の閃きに周囲が連動。NTTコムがリコーから今季初勝利! (1/2ページ)
リコーのディフェンスを突破しようとするNTTコムの小倉順平(撮影:松本かおり)<ジャパンラグビートップリーグ 2016-17 第2節>NTTコム 28-13 リコー(2016年9月3日/東京・秩父宮ラグビー場)
湿っぽい展開をすかっと変えた。
スクラムでの反則が響き序盤を0-6とリードされていたNTTコムにあって、前半34分、お家芸の扇の攻撃システムが連動する。
敵陣10メートル線付近左中間を起点に、各所に散らばる面子が守備を引きつける。自然とできたひずみを突くのは、SO小倉順平だった。
接点から最初にボールを受けるや、瞬時の閃きで突破。身をくゆらせ、すいすいと駆け上がる。
右斜め後ろを並走するLOアイザック・ロスにバトンを渡すと、CTBブラッキン・カラウリアヘンリーがトライを決める。
直後のゴールを決めたSO小倉は、ファンタジスタ然と述懐する。
「プレーのこと、聞かれてもわからないです。感覚、というか」
クラブを下位層から1季で中位層に押し上げたロブ・ペニー ヘッドコーチは就任3季目を迎える。
グラウンドの端から端までパスをつなぐ攻撃組織は、個々の判断力向上で機能性を高めたか。
今春に初の日本代表入りを果たしたCTB石橋拓也は、「周りがよく見えるようになった」。局面ごとの敵と味方の人数を把握し、それに応じたプレーの選択肢を司令塔に伝える。
「話すべきことを選手が話していたので、私はその意見を最後にまとめるだけ。規律、ボール保持のコントロール、ディフェンスを、と」
ボスがこう見たハーフタイムの後、NTTコムはさらに加速する。
SO小倉が蹴った自軍キックオフをCTB石橋が上空でタップ。青いジャージィが左右に陣形を作り、相手防御の薄くなった左端へ展開する。
WTB菊池功一郎、CTBカラウリアヘンリーと順にパスがつながると、右への折り返しにFL栗原大介が応じる。ここでもゴールを決めてスコアを14-6としたSO小倉は、こうも続けたのだった。
「コミュニケーションがいい。