専業主婦・二児の母から一転、AV女優へ。書籍『ゲスママ』の著者・神田つばき氏に聞いた「40代女の欲望」 (1/3ページ)
30代で離婚し、シングルマザーとなった女性が、子供と共に生きていくためにAV女優となった―という物語であれば、当世、さしてめずらしくはない。語弊を恐れずに言えば、ごくありふれているとさえ言える。
しかし、離婚した二児の母が、「経済的な理由」からではなく、自身の「欲望の実現」のためにアダルトの世界に入った、しかも40歳を目前にして―としたら、いささか話は変わってくるだろう。
9月10日に発売された神田つばき氏の自伝『ゲスママ』は、38歳で子宮けい癌に罹患し、子宮を全摘したことを契機にセックスレスであった夫と離婚、その後、働くシングルマザーとして銀行に勤務する傍ら自らアダルト業界へと飛び込み、AV出演、男性向け成人雑誌の原稿執筆を行い、果てはプライベートにおける極北の性愛行為をカメラに収め、自身でメーカーを立ち上げてその映像を売り歩いた―という神田氏の、端から見れば正気の沙汰とは思えない、性の冒険譚となっている。
一般的に、40歳という年齢は女性にとって一つの節目だろう。いわゆる中年期に差し掛かり、「女」として現役であることを自ら躊躇し、またそうあることを遠慮すべきであるという空気が周囲に漂い始めるのもこの頃である。しかし、一方で欲望そのものが消えてなくなるわけではない。いや、むしろ20代や30代の頃よりも強く「女」としての欲望が沸々と湧き起こるのが40代であるという声もある。神田氏がまさにそうであった。『ゲスママ』に綴られた性の冒険のほとんどは、神田氏が40代であった頃の出来事である。
古来、暗黒大陸とされてきた女の欲望、とりわけ苛烈を極める「40代女の欲望」について、神田つばき氏に聞いた。
「アレもコレも感じる!」「まだまだ女なんだ!」と自分の肉体を再発見するのが40代—著書『ゲスママ』によると、神田さんは38歳で離婚され、その後、自らの意志によって緊縛モデルとなり、またAVにも出演されています。そうした性の冒険が始まったのが38歳という年齢であったことについて、なにか特別な意味はあるのでしょうか。
神田 たまたま38歳で子宮けい癌が見つかり、すぐに全摘手術したんですね。