レジェンドが語るTOP14の魅力。~冨岡鉄平編~ (2/4ページ)

ラグビーリパブリック

これまで日本では、ニュージーランドやオーストラリアなど南半球のコーチング理論が主流だったけれど、フランスでは、たとえばディフェンスシステムも、スーパーラグビーの主流とは違うシステムを採用しています。これまでは高速ラグビーといえばスーパーラグビーという印象でしたが、TOP14も高速化を目指している。ただ、TOP14は世界のスター、インターナショナルのキャリアを多く積んで、フィジカル能力も高い選手が揃っている中で高速化を目指しているから、スーパーラグビーとはまた違ったアプローチが見えるのが面白いところです。

あとはディフェンスの時の体の当て方。南半球とは違うんですよね。我々東芝もディフェンシブなチームなので、コーチの目線で見てもとても勉強になるし、ヒントがたくさんある。ほとんどのゲームを見ています。

――フランスと言えば、東芝には、トップリーグでは珍しいフランス出身の選手、ニコラス・クラスカ選手がいます(母親がタイ人で、アジア枠で登録)。彼を通じて、フランス選手の特徴は何か感じますか。

パッションですね。情熱を感じるなあ。そしてフィジカルなプレーが好き。ただ、違いよりも感じるのは、自己犠牲の精神を強く持っているなということ。これはNZでもオーストラリアでも南アフリカでも、もちろん日本でもそうだけど、フランスでも変わらないんですね。世界共通なんだなと思う。

――そのフランスリーグに、五郎丸選手が今年から挑戦します。

すごいよね(笑)。僕から伝えたいのは、とにかく楽しんできてくれ、ということ。それだけです。

というのも、五郎丸は、本人があれだけストーリーを持っている男だし、どんな自分でありたいという芯をしっかり持っている男ですから。今はタレントみたいに見られる方もいるかもしれないけれど、トップリーグのコーチでも彼のことを悪く言う人は誰もいません。彼が献身的にトップリーグを、日本のラグビーを支えてきた人格者だということをみんな知っていますからね。とにかく思い切ってプレーしてほしいな。RCトゥーロンのジャージを着てグラウンドに立っているところを見たら、感動するだろうなあ。ねえ、みんな見たいですよね。本当に応援したいですね。

――冨岡さんにとって、ラグビーの素晴らしさ、魅力とは。

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