【栄養士解説】イノシシの刺身は絶対NG!肉における生食の危険性 (3/5ページ)
激しい腹痛と水のような下痢、さらに、嘔吐や血性下痢を引き起こし、重い場合は死に至るケースもあります。
<感染経路>
感染は、菌に汚染された飲食物を食べることや手指による経口感染がほとんどです。少ない菌でも感染し、1996年には、学校給食が原因で大規模な食中毒が発生したことで有名です。
<治療・予防>
治療は、場合によって抗菌剤による治療が行われますが、安静にし水分を十分に摂ることなど、対症療法が基本です。くれぐれも加熱不十分や生肉は食べないようにしましょう。
旋毛虫症(トリヒナ症)
十分に加熱または凍結されていない動物の肉を食べると、旋毛虫と呼ばれる寄生虫に感染し、発症します。
症状は一般的には自覚症状がないものもありますが感染した肉を食べた1週間後くらいに下痢や腹痛が現れ、2日~1週間ほど続きます。
<感染経路>
一般には食肉とされていない、肉が主のため、野生の動物を狩猟する人たちが食べたことで感染するケースが多いです。
国内の感染源はクマ肉で有名ですが、人獣共通感染症のため基本的には豚、猪、馬、鹿など、あらゆる動物に寄生していることから、海外では馬、猪、豚など感染源と知られています。
<治療・予防>
予防策としては、加熱処理などをしっかりと行なうことが重要になります。
肺吸虫症(肺ジストマ症)
モズクガニやサワガニに寄生する幼虫を食べたことで肺に起こる感染症です。
主な症状は、咳と血の混ざった痰です。悪化すると胸水がたまったり、気胸(空気やガスがたまった状態)を起こし、肺が苦しくなります。
<感染経路>
調理の際、手指や包丁に幼虫が付いたことから発症したりしますが、イノシシの肉の刺身を食べることでも発症が確認されています。