薬をピンポイントで運べる?ゾウリムシ型マイクロロボットが誕生 (1/3ページ)
source:https://www.youtube.com/watch?v=5utpPHpuJdA
血液の中で自在に動けるマイクロロボットができれば、身体の特定の場所にピンポイントで薬剤や細胞を運ぶことができるようになる。そんな医療の実現に一歩近づくことができるような、ゾウリムシ型のマイクロロボットを、韓国のテグキョンブク科学技術院の研究チームが発表した。
■ 血液の中では微生物の動きが向いている
Hongsoo Choi教授ひきいる研究チームが開発したのは、ゾウリムシのような繊毛の動きを推進力とするマイクロロボットだ。
人間の体内のような粘度の高い液体の環境では、人間くらい大きな動物が泳ぐときに使う慣性を利用した左右対称のオール動作のような動きは推進力を生み出すのがむずかしいのだという。そのため、微生物は、旋回運動や漸進的な波の動きや、非対称の往復運動的な動きによって、そういった環境で推進力を生み出している。
旋回運動と漸進的な波の運動を実現したマイクロロボットは、スイス連邦工科大学チューリッヒ校やオランダのトゥウェンテ大学、アメリカのハーバード大学などが最初に製作したが、そのマイクロ構造の繊毛や非対称の動きを作り出すむずかしさから、その後は開発が進んでいなかった。
■ 樹脂に金属をコーティング
それをChoi教授らの研究チームは、光硬化性ポリマーの素材を3Dレーザープロセッサーによって成形し、ニッケルとチタンの正確なコーティングを施すことで、繊毛ロボットを作り出す技術を開発した。下の画像のaがゾウリムシのイメージ画像。bが繊毛ロボットのデザイン。cは製造プロセス。dとeも繊毛ロボットのイメージ画像だ。