睡眠不足が高血圧の原因にも…?人間の睡眠と血圧の関係とは (1/3ページ)
睡眠の質や時間は年齢や体調とともに変化するもの。例えば、高齢になると早朝に目が覚めやすくなるとか、更年期の女性は寝付きが悪くて入眠が遅くなる…ということはFuminners(フミナーズ)読者のみなさんならよくご存知のはず。しかし、中高年の男性が以前よりも早寝をするようになるのは“高血圧”が原因かもしれない、ということを知っていましたか? 実は、睡眠と血圧は切っても切れないつながりがあるのです。
夕方頃から早寝してしまう人、心臓病を引き起こす高血圧症に要注意
早寝と高血圧のつながりを明らかにしたのは、広島原爆障害対策協議会研究チーム。40〜60歳の成人2400人を対象に調査したところ、疲れを感じて早く寝る男性は血圧が高い傾向にあることが分かったといいます。
具体的には血圧が高い人の方が、そうでない人と比較して就寝時間が18分早いこと。また、平均睡眠時間が6.2時間で血圧が正常な人とほぼ同じにもかかわらず、入眠するまでの時間が長い傾向があると報告しています。
また、睡眠の質を評価する測定では、血圧が正常な人の方が良質な睡眠がとれていて、血圧が高い人は睡眠の質が悪いことも示したといいます。
この結果に対し、研究者は「高血圧によって疲れやすくなったり、体内時計の乱れによって夕方頃から疲労感が増したりするため、早く寝たいと思う傾向が強くなる。それらが重なると寝付きが悪くなる」と解説しています。
早寝は健康に良い効果をもたらしそうですが、血圧が高いという問題に関しては早寝では解消しないそう。
前述の報告にあるように、そもそも高血圧の人は血圧が正常な人に比べて睡眠の質が低いため、頑張って長めの睡眠時間をとったところで血圧や健康状態全般の改善も期待できず、むしろ疲れを助長することさえあるというのです。しかも、疲労感が強くて夕方頃から早寝してしまう人の場合、心臓病を引き起こす可能性が高い高血圧症であることも考えられるため、注意が必要とのこと。