一度その顔を見たら忘れない。驚異の顔認証能力を持つ警官、4年間で850人以上の犯人を特定(イギリス) (2/3ページ)

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なんと男は事件現場にいたことを認めたんだ」

 しかし、これは始まりにすぎなかった。この4年間で、ポープは850人以上の容疑者を特定することに成功した。ほかの警官ならひとりにつき平均ひとりというのが普通であることを考えると、驚異的な数字だ。

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 「じっくり時間をかけて写真を見れば、たいていはなにか特徴的なものが心に引っかかる。たぶんそのときは、ぼくにはそれがなんであるか正確に指摘することはできないけれど、本人を実際に見ると、蓄積された記憶が引き金になって彼だと認識することができるんだ」とポープは言う。

 それが2011年3月に起こったことだ。パソコンの画面をちらっと見ただけで、ポープにはひとりの犯罪者を特定するのに十分だったのだ。刑事たちは何時間もかけてビデオを分析していたのに、ポープは容疑者の特徴的な薄く生えた髭を見ただけで、以前に見たことがある男だと気づいた。

 1年前に見た写真から強盗を特定したこともあるし、不鮮明なCCTVビデオから、顔の小さなほくろひとつで犯人を特定したこともある。

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 ポープは2012年に初めてマスコミに注目された。そのときはすでに彼は250人の容疑者を特定していて、称賛を浴びていた。そのうち何人かは町中で見かけて、自分で警察に連行した。しかし、最近のITVのレポートでは、彼が特定に成功した人数は850人にも及び、この4年間で実質的に向上しているという。

 「モリス警部から、ほかの警官よりも遥かに多くの人間を特定していると言われるまで、自分はごく普通だと思っていた。写真のような正確な記憶力があるのかどうかはわからない。誕生日や記念日のようなことは妻が仕切っているよ。

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