中世の人たち怖い!絞首刑に使用されていた器具「ジビット」の使用法と歴史 (1/4ページ)
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英オックスフォードシャー、バンベリーのオールドパーロードには、緑豊かな庭園、低い石壁、明るい色で塗られたドアが特徴的な煉瓦造りの家など、美しい風景が広がっている。この名称が殺人の罪で1746年に絞首刑となったパーの名に因んでいることを知る者は少ない。彼の遺体は人型に作られた檻に納められ、腐るまで道路脇に建てられた柱から吊るされた。
つまり、ジビットが使用されたのだ。
こうしたジビットによる絞首刑は中世にまで遡ることができる。当時、遺体の冒涜は礼式に則ったものであった。非業の最後を遂げた者の首が、杭の先端に刺されて晒されることもあった。裏切り者であれば体をバラバラにされ塀の上に置かれた。こうした晒し刑に処された人間は、死してもなお生きている者にルールを犯さぬよう警告する役目を負わされた。
「グロテスクな代物です」とレスター大学の考古学者サラ・ターロウは話す。「枷や檻は人型で、遺体の形を保ちます。また、そこを生きる者と死者との間に横たわる不気味な領域に変えてしまうような特徴もありました」
イングランドには現在16個のジビットが残されており(多くは博物館所蔵のもので、その一つにはまだ気の毒な利用者の頭蓋骨が納まっている)、ターロウは2014年にそのすべてを訪れて、調査を進めた。
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ウィンチェルシーのタウンホールで展示される鉄製のジビットと木部構造。内部に男の頭蓋骨が残されている。
「面白いのは、ジビットはそれほど頻繁には使われなかったということです。ですが、使用されれば、大きな反響と強い印象を残しました」 イングランドにおいて、ジビットによる絞首刑がもっとも盛んに行われたのは1740年代のことだが、制度化されたのは1752年の殺人法によってである。