「粉ミルク」で育った子は“アレルギー”になりやすいのか? (3/4ページ)

マイナビウーマン

そのため口ではなく皮膚から摂取されたものはアレルギー物質になりやすい。実際に、小麦成分を配合した石鹸を使用し、皮膚から小麦のたんぱく質の一部を摂取してしまったことが原因で、そのあと食べた小麦たんぱく質が異物として反応されるようになってしまったことがあります。このように、赤ちゃんのころに「食べるもの」によって、アレルギーの罹患率は下げることが可能だと思います。

編集部:しかし、1989年に行われた第2回母乳調査によると、5歳までにアレルギーを発症しなかったお子さんが飲んでいた母乳には、リボ核酸が高かったことが分かっていますよね。

中埜:たしかに、5歳までにアレルギー疾患にかからなかったお子さんの飲んでいた母乳には、「リボ核酸」や「ポリアミン」の濃度が高いことが分かっています。これらの成分はネズミを使った実験から、赤ちゃんの未熟な消化管の成長を促進し、アレルゲンの進入を防げるように自分自身の機能を高めたのではないかと考えられています。とはいえアレルギーに罹患するか否かは、「遺伝要素」もかなり大きいのは事実です。そのため母乳に含まれるリボ核酸やポリアミンが多いからといって一概にアレルギーに罹患しなくなるとはいえないのが現状です。

■食べ物で母乳の味が変る?

編集部:食の欧米化により母乳におけるたんぱく質濃度が上がったという調査結果もでていますね。ということはやっぱり、食べ物で母乳の成分は変化するのでしょうか?

中埜:はい。これについては地域と母乳の相関がとれた調査があります。東北に住む女性の母乳ほど、母乳中のナトリウム濃度が高い傾向があることが分かったのです。東日本の食事は西日本と比べて塩分が濃いめですよね。また、魚を食べる文化がある国の女性の母乳中にはDHAが多く検出されています。一方、同じく魚に含まれるアラキドン酸の母乳中に含まれる量に変化はみられませんでした。

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