モラトリアムとは? 知っているようで知らない本当の意味 (3/3ページ)
あれもこれもで、決められない
本来ならば大人になるまでに取捨選択をするべきところを、あれもこれも、と人生の選択を欲張っているために、結果的に何も決められない傾向があります。意思決定などが優柔不断だと言われています。
目的意識がなく、無気力になりがち
今の自分は本当の自分ではないと考えており、人生の選択もできないままでいるので、目的がなく、やる気もわかない人が多いようです。つまりモラトリアムってニートのこと? モラトリアム人間の特徴について、どう思いますか? モラトリアム人間=ニートなの? と考える向きもあるでしょう。
ニート(NEET)とはもともとはイギリスで生まれた言葉で「15~34歳までの若年無業者」を指します。(35歳以上は「無職」という)現代の日本では、働いていない人全般を指し示しています。
また、働く意思がない人々という意味も内在しているようです。基本的には学生であればニートとは呼ばれないことから、大学生などに多いモラトリアム人間=ニートとはなりませんが、ニートでいる期間はまさしくモラトリアム期間とも呼べるものです。
つまり、ニートはモラトリアム人間の一部、ということになります。他にも現代社会では、引きこもりやフリーターなど、モラトリアム人間と似たようなイメージで使われる言葉あります。
厳密に言えばそれぞれには違いがあるのですが、どれもモラトリアム、ひいては青年期のアイデンティティーの確立と深い関係があるようです。そんなモラトリアムを抜け出すには? 現代ではほぼ悪い意味で使われるモラトリアム。ではそんなモラトリアムを抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?
まずは現実を受け入れることが第一だと言われています。あれやこれやを頭の中で考えて否定しているよりも、まずは何でもやってみるということが大事だということです。
そして自分の人生における選択を決断することです。自分で考えて、決めるということができないのもモラトリアム人間の特徴ですから。
また、そのような決断や行動に際して、失敗を恐れないことも必要です。失敗を怖がって、一歩を踏み出せないのでは何も変わらないからです。モラトリアムは現代社会の問題? このようなモラトリアムに陥るのは現代的な社会の有様も関係しているのかもしれません。モラトリアムの原因として、親の過保護や情報過多、家庭環境などが挙げられています。
原因とされていることがモラトリアムとされる本人のせいではない部分が多いものの、モラトリアムを脱却できるのも自分しかいません。
(監修:Doctors Me 医師)