不動産会社で10年働いて気付かされた「賃貸物件」に関する真実 (2/2ページ)
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部屋
マンションやアパートを所有しているオーナーさんが、不動産会社に対し、成功報酬という名目の、謝礼金を渡しているというところにあります。
つまり、「空室の部屋を決めてくれたら、謝礼金をお渡ししますよ」といったものです。
このお金は家賃の2~3か月分に相当する額であることが多く、不動産会社にとってはそれが大きな収入源となっています。
つまり、募集案件にこの謝礼金が多くついていればいるほど不動産会社は積極的に紹介をしたがりますし、一層力を入れて頑張るというわけです。
必要以上に強く薦める物件がある場合は、そういった裏事情がある物件かもしれないと少し疑ってみるのもいいかもしれません。
■インターネット上の物件は売れ残った物件ではない!
冒頭で、「インターネットに載っている情報は決まらないあまりもの物件だ」「住みたい地域にある地元の不動産屋さんの方が優良物件を持っているのではないか」といった認識は間違いだとお話ししました。
これ、売買物件であれば一部あっていますが、賃貸については全く当てはまりません。
売買物件は、良い物件ほど広く情報を開示せず、自社が抱えるお客さんに紹介する傾向にあります。
理由は、1件の成約に対する報酬が賃貸よりも多く、他社で決められてしまうことが命取りになるためです。
それで、情報開示をあまりしたがりません。よって、インターネットに載っている物件ほど、なかなか決まらないあまりもの物件であるという考えは一部あっているということです。
一方、賃貸物件はたくさんの人に知ってもらい、1日も早く決めたほうが不動産会社にとってもオーナーにとってもメリットなので、優良物件でも広く情報開示をする傾向にあります。
また、地元の不動産会社の方がその地域の物件をたくさん持っているということもありません。
自社所有物件をたくさん抱えている不動産会社であれば別ですが、仲介しているだけであれば、どこの不動産会社でも同じ数の物件紹介は受けられるのです。
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以上のことから、賃貸で優良物件に住みたいと思うならば、積極的にインターネットで調べることをおすすめします。
何も調べずに不動産会社を訪れることは、不動産会社の言いなりになるのも同然ですから、気を付けるようにしましょう。
(文/根本愛)