ポルトガルの大航海時代を象徴する壮麗なる世界遺産、ジェロニモス修道院が美しい (1/4ページ)
情緒あふれる坂の多い街並み、歴史ある教会や城跡、日本ともゆかりの深いミュージアムなど、多彩な魅力をもつポルトガルの首都リスボン。
そんなリスボンを代表する観光スポットのひとつが、大航海時代の歴史的建造物が残るベレン地区の中心にたたずむジェロニモス修道院です。
ジェロニモス修道院は、まさにポルトガルの黄金時代を象徴する存在。「マヌエル様式の最高傑作」と称され、世界遺産にも登録されています。
マヌエル様式とは、当時のヨーロッパでは最先端であったゴシック建築をベースに、イスラム建築のドームや出窓を取り入れ、華やかな装飾を施した建築様式のこと。世界各地の建築様式を取り入れて完成したマヌエル様式には、世界に進出した当時のポルトガルの栄光が詰まっているのです。

ジェロニモス修道院は、ヴァスコ・ダ・ガマとエンリケ航海王子の偉業をたたえ、1502年、マヌエル1世の命により着工。東方貿易や植民地支配で得た莫大な富が投入され、最終的な完成まではおよそ300年もの歳月が費やされました。
ジェロニモス修道院の外観で必見なのが南門。スペイン人建築家のジョアン・デカスティーリョが制作した聖母マリア像を中心に、24の聖人や高位聖職者の像が並びます。

海洋大国ポルトガルの誇りを見せつけるかのような彫刻は圧巻。1584年にジェロニモス修道院を訪れた天正遣欧少年使節団も、この南門の壮麗さに驚嘆したのだとか。
ジェロニモス修道院最大の見どころともいえるのが、中庭を取り囲む2階建ての回廊。