天才テリー伊藤対談「片桐竜次」(3)渡哲也さんは毎回会う度緊張します (1/2ページ)
テリー 当時の東映京都撮影所って、どんな雰囲気だったんですか?
片桐 俺が入った頃はまだ片岡千恵蔵さん、嵐寛寿郎さんがいましたからね。すごかったですよ。
テリー おふたり、どんな印象でしたか?
片桐 いや、わからないです(笑)。俺みたいなペーぺーが話せるような存在じゃなかったですから。
テリー じゃあ、当時は高倉健さん、鶴田浩二さんの全盛ですけど、こちらは?
片桐 もちろん仕事では何度もご一緒させてもらっていますけど、同じような感じでしたよ。健さんは、TBSで倉本(聰)さん脚本の「あにき」っていうドラマをやった時に楽屋に挨拶に行ったんですけど、やっぱり恥ずかしくて話せなかったですねェ(笑)。
テリー ハハハ、健さんもしゃべらないしね。
片桐 そう。鶴田さんともほとんど話したことはないけど、いつも完璧にセリフが入ってる人でした。
テリー すごいなぁ。そういう人って多いんですか?
片桐 いや、丹波(哲郎)さんは全然覚えてこないから、よく鶴田さんに「丹波、いいかげんにせえよ!」って怒られてました(笑)。でも、俺の知るかぎりでは、鶴田さんを「鶴田」って呼び捨てにしてたのは、丹波さんだけですよ(笑)。
テリー マイペースだなァ、霊界の人だから関係ないんでしょう(笑)。
片桐 「Gメン’75」に俺が犯人役で出た時、丹波さん、助監督に「これ、どんな話なんだ?」って聞いていましたから(笑)。恐らく台本はちゃんと読んでいるんでしょうけど、わざとそういうことをするんだと思うんです。
テリー なるほど、そうやってカマして、現場を自分のペースに持っていくんですね。