現在科学者たちがその解明に尽力する人間の「死臭」に関する研究 (1/3ページ)
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死臭(死のニオイ)は、400種類以上の揮発性有機物が複雑に混ざり合ったものだといわれているがまだ正確には判明していない。
ただしそれは思わず吐き気を催すような鼻をつく悪臭であることは確かだ。そしてそれこそが科学者が探し求めている死のニオイなのである。
死はあらゆる生き物のもとを訪れる。だが、そのあとの腐敗のプロセスははるかに込み入っており、人間の死体の臭いと、鳥や豚をはじめとする動物のそれとはかなり異なる。死のニオイについてはまだまだ不明な点が多いが、これまでいくつもの化学物質が特定されてきた。
腐敗は人の酵素と微生物叢が遺体を分解することで始まる。このプロセスには細菌、昆虫、動物なども加わる。
また遺体が置かれている環境も腐敗に影響を与え、死臭を変える。例えば、湖に浮かんだ遺体の臭いは、砂漠やコンクリートの中から発見されたものと同じではない。
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人間の遺体からは、死臭の元として有名なプトレシンやカダベリンなど、数百もの化学物質が発生する。しかし、これらは必ずしも遺体周囲の空気から検出されるとは限らない。中には揮発しないで、遺体の中に留まるものもある。
もっとも一般的に検出される分子に、トルエンとp-キシレンの二つの芳香族炭化水素がある。トルエンは絵の具のシンナーの臭いに似ていると言われ、p-キシレンは甘い香りで知られている。また、一緒に二硫化ジエチルもよく検出される。これは中には絶対同意しない人もいるがニンニク臭に似ているとも言われる。