大阪府・松井知事 現職警官の「差別発言」を擁護も大阪府民が黙認の理由 (2/2ページ)
「大阪には言いたい放題を売りにした過激な人気トーク番組が多いから、みんな感覚がマヒしてるんと違いますか」
バッシングどころか、番組で松井知事を擁護するような風潮もあるという。
「キャスターの辛坊治郎さん(60)は“擁護派”の中心。『朝生ワイド す・またん!』(読売テレビ)で『ヘリパッドを作ってほしいという人のほうが圧倒的に多い』と発言。松井知事の失言から話題をすり替えようとしているように見えました」(前出・放送作家)
いわゆる“関西ローカル”と呼ばれる番組では、歯に衣着せぬ発言が好まれる傾向がある。かつて「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)に出演していた放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏が、その特異性を解説する。
「東京で言えば『TOKYO MX』みたいなもので、言いたいことを言いやすいのは確か。それは、亡くなったやしきたかじんさんの影響が大きいと思います。上岡龍太郎さんや山城新伍さん(故人)も同じタイプでしたけどね。特に『そこまで言って委員会』みたいに、ズバズバものを言う流れを作ったのはたかじんさん。出演していた僕が言うのもなんですが、番組の影響力はすごいですよ。日曜のお昼過ぎの時間帯に、21%も視聴率を取って、次の収録で記念品としてiPodをもらったこともあるんです(笑)」
時に他人を傷つける毒舌がもてはやされる大阪のテレビ業界。こうした土地柄では「松井発言」が埋もれるのもしかたないかもしれないが‥‥。
「大阪を中心に活動していた喜劇役者の藤山寛美は、東京で公演する際は『あほ』という言葉を使わなかった。それは寛美が、埼玉から大阪に働きに出てきた人が、『あほ』と言われて自殺した、という記事をたまたま読んだからだと言われています。自分の発言の影響力をしっかり考えて話すのが、本来の大阪人気質なんです」(前出・菅野氏)
くだんの「土人発言擁護」の責任を取り、知事の“進退”が問われる日は訪れるのか。