これまでの定説は誤りだった?「作り笑いでも笑えば気分が良くなる」は正しくないとする説(オランダ研究) (1/2ページ)

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これまでの定説は誤りだった?「作り笑いでも笑えば気分が良くなる」は正しくないとする説(オランダ研究)
これまでの定説は誤りだった?「作り笑いでも笑えば気分が良くなる」は正しくないとする説(オランダ研究)

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 笑う門には福来ると言われている。では、無理やりにでも笑顔を作れば幸せになれるのか?これまでの研究によると、答えはイエスで、作り笑いでも気分が良くなるというのが定説だった。

 だが、オランダ、アムステルダム大学が行った新たな研究では、作り笑いでは、表面上は幸せそうに見えても、気分まで元気にするには不十分なのだという。

・「作り笑いでも気分が向上する」というかつての定説
 1998年に行われたある実験では、被験者を、歯でペンを咥えてもらうグループ(笑顔を作る)と唇で咥えてもらうグループ(しかめっ面を作る)に分けた。それから被験者に漫画を見せ、その面白さを評価してもらった。

 すると笑顔グループは漫画を見て笑うことが多いという結果が得られた。

 この結果は、「作り笑いでも気分は向上する」として繰り返し引用され続けてきた。しかし、最新の研究では、この結果が必ずしも正しくないという可能性を示唆している。・作り笑いをしても気分は向上しないという新説
 アムステルダム大学の研究者が実施した実験では、1998年の実験と同じように被験者を2つのグループに分けペンを咥えてもらった。そして母音に下線を引く、数字の間に線を引くといったいくつかの作業を行うよう指示。それからコンピューター画面に表示された漫画の面白さを評価させた。

 すると、この約1,900名の被験者から得られた結果は、オリジナルの実験結果とは一致しなかった。特定の表情が漫画の評価に変化を起こすことを示す証拠は得られなかったという。
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