小池百合子 逆境ハネ返し「突破の女王」!!(2)戦火の中で危機管理を意識 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 カイロ大学時代の小池を知る佐々木良昭によると、日本の政治家の多くは、ヨーロッパやアメリカに留学している。もちろん、欧米で学べることは多いであろう。が、留学先は非常に安定した環境下にあり、いってみれば「日本の東京」から「アメリカの東京」に移動したような留学生活を送ってきた。

 その一方で小池は、弱小国家、貧困国家で異常事態が発生すれば、国内がどのような状態に陥るのかを自ら体験している。

 日本の国会議員の中で、果たして何人、自分の肌で危機を感じられる国会議員がいるであろうか。

 小池は、カイロ大学で1年留年したものの、その後はとんとん拍子に学年が上がっていった。

 一方、アラビア語では小池にも優る日本人留学生の夫は、なかなか学年が上がらなかった。

 なぜ差がついてしまうのか、理由は明らかだった。小池は、試験となると、それに全力を傾ける。常に集中力をつけるように、日本から送ってもらったけん玉をしていた。

 夫はというと、さまざまなところに目が向いてしまう。アラビア語では小池にも優る夫だが、試験では、留年を続けた。

 ある日、夫が小池に言った。

「俺は、大学を辞める。勤めをすることにした。ちょうどサウジアラビアで働かないかと言われているので、そっちの方に行きたいと思う。一緒に来るか」

 小池は、突然のことで驚いた。しかし、きっぱりと言い切った。

「私は大学を卒業するのが目的でここまで来たの。結婚が目的ではない。大学を途中で辞めることは予定に入っていないから、ついて行くことはできない」

 夫はしばらくして、サウジアラビアに去っていった。こうして2人の結婚生活は、1年足らずで終わった。小池は、自分でも驚くほどあっさりとしていた。

 小池は76年(昭和51年)10月、カイロ大学を卒業。日本人留学生としては2人目の快挙であった。

大下英治(作家):1944年、広島県生まれ。政治・経済・芸能と幅広いドキュメント小説をメインに執筆、テレビのコメンテーターとしても活躍中。政治家に関する書籍も数多く手がけており、最新刊は「挑戦 小池百合子伝」(河出書房新社)。

「小池百合子 逆境ハネ返し「突破の女王」!!(2)戦火の中で危機管理を意識」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2016年 11/17号カイロ大学大下英治小池百合子都知事社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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