かつて人体実験が行われていたり、劣悪な環境にあったアメリカの11の精神病院 (3/7ページ)

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・8. ウィローブルック州立学校(ニューヨーク州スタテンアイランド)1947年~1987年


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 州が運営していた知的障害児のための施設で、のちに精神病院に再建された。1960年代の施設環境は最悪で、ロバート・ケネディはこの施設を動物園、蛇の穴のようだと表現した。

 もともと4000人の子どもたちを収容できるよう建設されたが、1965年までにその数は6000人に膨れ上がっていた。目撃談によると、ほったらかしの患者たちが施設のまわりを徘徊して自分たちの排泄物をまき散らしていたという。しかし、もっと悲惨だったのは、医師たちが治療と称して子供たちに対して行う実験だった。

 肝炎の発生についての研究が行き詰まっていた医者ソール・クルッグマンは、ウィローブルックの子どもたちを使って、さまざまな疑問に答えを見つけ出そうとした。彼は、生きた肝炎ウィルスを60人の子どもたちに接種させ、子供たちの皮膚や目が黄色くなり、肝臓が肥大していくのを観察したという。

 子どもたちは嘔吐し、食べ物を受けつけなくなり、病気を発症して、重症化する者もいた。クルッグマンは、いずれほとんどが肝炎にかかるのだからいいのだとして、ウィローブルックの知的障害のある子供たちに肝炎ウィルスを接種する行為を正当化していた。意図的に子供たちに肝炎ウィルスを植えつけることで、クルッグマンは確実に肝炎患者を観察することができたのだ。

 ウィローブルックの悲劇は、1980年に制定された連邦法、施設収容者に対する人権の公民権法成立につながった。
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