未来の“予言”を自動で行う 日立の汎用AIが初デモンストレーション (2/3ページ)
それは、ロボット=Hが自ら考えて実行したもので、時には人間が思いつかない漕ぎ方を生み出す可能性もあるという。
さらにアトラクションは、汎用AIであるHならではの、ビジネスでの活用法を紹介。コールセンターや物流、鉄道の事例が示され
■ 従来のAIの限界を超え、さらに人間の発想をも超える
このデモは、Hの可能性の一端をわかりやすく表現しているに過ぎない。
なぜなら、「汎用AI」であるHは、とてつもなくオールマイティな汎用性を秘めているからだ。
すでに「専用AI」がさまざまな分野で活用されているが、「専用AI」は、人間が考えた仮説に基づいて、人間が設計・プログラミングを行い、人間が指示を与えなければいけない。人間が介入しなければ、その能力を活かすことができないだけでなく、そもそも適切に動かすことさえできないだろう。
また、事前に人間が想定した仮説が前提になるため、人間の発想を超える結果は出にくい。
一方で、Hは、既存のシステムにアドオンするだけで、どのようなシステムも“賢く”してしまう。システムのカスタマイズも不要だ。
たとえば、100万個を超える大量の仮説を自動生成して、これから重要な要因を選出し、人間の与えたオプションから最適な選択を行うことも可能。データに基づいて、判断のための仮説をAI自身が決めるため、用途が限定されてしまうことはない。