小池百合子 逆境ハネ返し「突破の女王」!!(5)次なる戦場は衆議院選挙! (2/2ページ)
毎日髪の毛の手入れに費やす時間を一生に換算した時、その時問がとてももったいなく思う。合理的な考えの持ち主である。
同年6月18日、宮澤喜一首相は、衆議院を解散した。
細川、小池をはじめとした日本新党は、大きな目標を掲げていた。
「大いなるキャスティングボートを握ろう」
小池は、細川に言った。
「私も、代表と一緒に衆議院に移ります」
細川は、さすがに止めたかった。
「それは、やめておいたほうがいい。大変ですよ」
が、小池は一歩も引かなかった。
「参議院は比例区ですから、小島慶三さんと円より子さんが繰り上げ当選になる。党には痛みがない。とにかく頭数です」
結局、日本新党は追加公認を含めて57人を擁立、細川と小池は参議院から衆議院に鞍替えした。
小池は、兵庫2区から打って出た。兵庫2区は、尼崎市、西宮市、洲本市、芦屋市、伊丹市、武庫郡、川辺郡、有馬郡、津名郡、三原郡が選挙区域であり、定数は5議席。日本社会党の土井たか子の地盤である。
小池の初回の選挙は、参院比例区であったが、今度は衆議院議員の選挙区選挙である。選挙戦は、いっそう厳しさが増すことが目に見えていた。ただひたすらあちらこちらに回ってポスター貼りをして、「よろしくお願いします」を連呼した。
だが小池は、「旧態依然の選挙戦も改革が必要」とマイペース。たすきや白手袋はなし。選挙カーでは名前の連呼をやめ、マイク放送の合間に鳥の声を流した。
大下英治(作家):1944年、広島県生まれ。政治・経済・芸能と幅広いドキュメント小説をメインに執筆、テレビのコメンテーターとしても活躍中。政治家に関する書籍も数多く手がけており、最新刊は「挑戦 小池百合子伝」(河出書房新社)。