脾臓が増大する恐ろしい脾腫 早期発見するための検査のポイント (2/3ページ)
すると、ごくわずかな食事をしただけ、または何も食べていなくとも満腹感を覚えるという状態になってしまいます。 食欲不振ではなく、あたかも胃の容積が減っているかのような満腹感には注意が必要です。
左上腹部や背中、左肩の痛み 脾臓が位置する左上腹部から背中の痛みが見られる場合があります。また、脾腫が進行してしまい、脾臓の壊死が始まった時には左肩に痛みが出ることが多いため是非覚えておいてください。
貧血 脾腫によって脾機能が亢進すると全身で赤血球が不足して貧血を起こすことがあります。食生活のバランスなど他の要因が浮かばない貧血があれば、脾腫の可能性も頭の片隅に入れておくべきでしょう。脾腫にはほぼ常に原因となる疾患があります脾腫はまず間違いないと言っても良い確率で「続発性」です。つまり、脾腫が単独で発症する例は皆無に等しく、何らかの他の疾患の影響によって発生する場合が極めて多いということです。 そのため、医師は脾腫を引き起こす原因となるような疾患を有する患者に対して、脾腫を併発していないか検査する場合があります。以下に、そういった脾腫の原因となり得る疾患を列挙します。
慢性感染症 免疫機能を司る脾臓は特にマラリアや梅毒、結核といった感染症に罹患した際に酷使されます。その影響で脾臓は免疫能力を高めようと腫脹し、結果として脾腫を発症する場合があります。
肝門脈をうっ血させる疾患 二つの毛細血管に挟まれた血管を門脈と言いますが、脾臓から血液が流れ込む門脈に肝門脈があります。 この門脈への血液に流入が何らかの原因で滞り、脾臓から血液を逃がす場所が無くなると脾腫を発症する可能性があります。 肝門脈への血液の流入は肝臓の異常である肝硬変や多血症などの血栓症によって滞りますので、これらの疾患は脾腫の原因となり得るということになります。
血球などの増加をきたす疾患 真性赤血球増加症や白血病など異常に赤血球や白血球が産生される疾患があると、脾臓はそれらの血球を破壊するために負担を強いられます。結果、脾臓は機能を高めようと腫脹して、脾腫に至るということが知られています。