アメリカで話題の太陽光電力アダプター・プラグ「SunPort」 【前編】 開発者が語る「ソーラー革命」への夢 (2/4ページ)

FUTURUS

第1回は製品開発の経緯について――

「SunPort」開発者、ポール・ドロージュ氏(右)。

■ 太陽光業界の人間でさえ誰もソーラーパネルを持っていなかった!

――SunPort開発のきっかけは?

ある日、太陽光発電業界のカンファレンスに行ったとき、司会者が「みなさんの中でソーラーパネルを持っている人は?」と聞いたんです。でも手を挙げたのはほんのわずかでした。それでひらめいたんです。もっと簡単に、もっと手頃な価格で手に入るのでなければ、太陽光電力が普及するわけがないと。その後、そのことがずっと頭から離れず、どうしたら太陽光電力を手軽に、手頃な価格で使えるようになるかアイデアを集めました。

――創案から製品化まで、ずいぶん試行錯誤をなさったとか。

仕組みがコンセプチュアルでややこしいので、当初、理解してもらうのに苦労しました。しかし、アメリカでも再生エネルギーが関心を集めるなか、ひとたびローンチすると、クールなアイデアというので内外のメディアに取り上げてもらえました。

――日本でも今年4月にようやく電力が自由化されました。この機会にクリーンエネルギーによる電力を選びたいと考えた消費者も少なくないのですが、いまだ電力構成開示さえ進んでおらず、難しいのが現状です。SunPortはまさにそんな消費者の受け皿となるような商品ですね。

太陽光、あるいは他の種類の再生エネルギーを使いたいのに使えない……そんな人たちのためにSunPortを作りました。自宅の屋根にソーラーパネルをつけられればいいけれど、それには初期投資が必要で、みんながみんなできるわけではありません。また、家が日陰にあったり、屋根の向きが悪い、あるいは集合住宅で自分自身の屋根がないといった理由でソーラーパネルがつけられない人もたくさんいます。引っ越しが多い人もいますしね。日本のように、電力会社から太陽光電力のみ買いたいと思っても可能ではなかったり……。

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