アメリカで話題の太陽光電力アダプター・プラグ「SunPort」 【前編】 開発者が語る「ソーラー革命」への夢 (1/4ページ)

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アメリカで話題の太陽光電力アダプター・プラグ「SunPort」 【前編】 開発者が語る「ソーラー革命」への夢

■ 太陽光電力をみんなの手に届くものに

フォーブ誌によると、実に90%ものアメリカ人が太陽光エネルギーを望んでいるという。なのにアメリカの電力生産量で太陽光電力が占める割合は2014年度でたったの0.4%。そんな苛立たしい状況に風穴を開けるような製品がついに現れ、アメリカでいま、注目を集めている。それがこのコンセントプラグ、SunPort。

太陽光電力アダプター・プラグ「SunPort」

見た目は特に変哲もないプラグだが、これがただ者ではない。コンセントに差し込むだけで、太陽光発電によるクリーンな電力を直ちに使用可能にするプラグなのだ。とはいえ、電力会社から家に配電されている電気を物理的に太陽光電力に変えられるわけはない。どういう仕組みなのかというと、このSunPort、いわば一種のアダプターなのである。

たとえばラップトップパソコンを使用する際、SunPortを通してコンセントに差し込む。するとSunPortは使用電力量を計り、それをアメリカ環境保護庁が発行しているS-REC (Solar Renewable Energy Certificate / 太陽光エネルギー証明書)というクレジットの小口消費版クレジットを用いて太陽光電気の消費に換算する。それによって太陽光電気の消費を高め、需要を喚起、太陽光エネルギーを推進するという仕組みだ。

いままで太陽光電力を使いたくても、インフラやコストの問題で使えない人がほとんどだった。それがこのSunPortの登場で、誰でも実に手軽に、自宅の既存の配電網を通して太陽光電力を使えるようになったのだ。

開発したのはCloudSolar社創業者兼CEOのポール・ドロージュ氏。長年電力業界でキャリアを積んだベテランだ。ドロージュ氏は語る。

「再生エネルギーを使うのに、もう政治家や電力会社がなにかしてくれるのを待つ必要はありません。SunPortを使えば簡単に太陽光電力を使用でき、太陽光発電を推進できるのです。一人ひとりの選択と行動でも、多数になればこの世界を変えることもできるのです」

「SunPort」およびドロージュ氏が進めようとしている「ソーラー革命」について伺ったお話を、全三回にわけてお届けする。

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