ほとぼり冷めた頃に復帰も?成宮寛貴の”引退声明”があてにならないワケ
コカイン疑惑を写真週刊誌『フライデー』(講談社)に立て続けに報じられ、お手上げ状態となった成宮寛貴(34)が発した”芸能界引退声明”が波紋を呼んでいる。Twitterなどでは、ファンや親交のあるタレントが成宮寛貴の決断を惜しみ、なぜか週刊誌報道の被害者のような扱いに。事実の真偽はともかくとして、そもそも芸能界引退とはどれほどの意味を持つのか。
「歌舞伎や能のような家元に基づいた伝統芸能の者でもなければ、芸能人なんて自分で名乗った者がなれる仕事ですからね。そんな出入り自由な業界での引退表明に何の意味があるのか。騒動の火消しの意味合いにもとれますよね」(芸能事務所関係者)
過去にも芸能界引退表明の例はあり、引退を表明して市井の人になった者もいれば、一度味をしめた世界への返り咲きを狙う未練がましい者とに分かれる。
前者の代表格といえば、いまだに復帰を待つ声が尽きない山口百恵(57)だろう。長男の三浦祐太朗(32)の歌手デビューに伴い、復活の呼び声もあったが結局実現には至らなかった。
「山口は、地元の主婦らとパッチワークサークルで作品作りを楽しむなど一般人としての生活を謳歌してます」(スポーツ紙記者)
また、暴力団との交際が明らかとなり、2011年に引退を表明した島田紳助(60)の例も記憶に新しい。在京紙記者は、
「紳助は引退後、沖縄・黒島で移住ライフを楽しんでいました。それでも、芸能界への郷愁は強く、都内のイベントで司会をするなど完全に諦めたというわけでもなさそうです。吉本の後輩である松本人志(53)もことあるごとに紳助の“復帰”を匂わせるし、将来的に可能性はあると思う」
と語る。
他にも、演歌歌手の香田晋(49)が引退して故郷の福岡で飲食店を営んでいることが昨年に女性週刊誌で報じられた。一方で、諦めの悪い人といえば……。
■罪の許しを請おうと「芸能界引退します」
筆頭に上がるのが、野村沙知代(84)。90年代にバラエティ番組で引っ張りだこだったが、01年に脱罪容疑で逮捕。公判では反省したそぶりを示したうえで「芸能界を引退する」と述べたものの、数年後には『ヘキサゴン』(フジテレビ系)などに出演。
しかし、しばらくテレビから離れたためか、商品価値がそもそもあまりなかったことが露呈し、最近では露出はない。
「そもそも、裁判で反省を示していることの論拠が芸能刊引退という理屈が良くわかりませんよね」(前出・在京紙記者)
また、都はるみ(68)も1984年に、
「普通のおばさんになりたい」
と引退を表明するものの、87年には紅白歌合戦に出場。解散を表明しながら、後にちゃっかり復活する音楽グループもこうした例に近いだろう。
当初は『フライデー』と全面対決の姿勢を見せながら、急転直下で引退表明した心変わりの早い成宮。将来的にはほとぼりが冷めた頃に”芸能界復帰”が取りざたされるのも十分予想できる。それだけ芸能人の引退宣言はあてにならないものなのだ。
- 文・鈴木雄二(すずき・ゆうじ)
- ※1977年、神奈川県出身。全国紙社会部に在籍し、警察・検察などの事件取材や、ブラック業界、芸能界などの分野を幅広く取材している。主な著書に「警察のすべて」(宝島社刊・共著)がある。