一枚の写真から「クリスマスソングを作詞作曲するAI」が歌う聖夜がちょっと不気味 (1/3ページ)
Photo credit: yto via Visualhunt / CC BY
クリスマスが近づくと、街中で定番のクリスマスソングが流れ出す。
私は別にクリスマスに良い思い出があるわけではないが、それでもクリスマスソングを聴くと、なぜか気持ちが浮き足立ってしまうから不思議だ。
そんなクリスマスソングに、少々不気味な印象を受ける作品が登場した。
それこそ人工知能(AI)が作詞作曲した曲なのだが、驚くべきは、AIは一枚の写真からインスピレーション(?)を受けてクリスマスソングを作り出したことだ。
AIはいったい、どんな聖夜をイメージしたのだろうか?
■ 写真からインスピレーションを得るAI
AIに写真を見せてクリスマスソングを作詞・作曲させたのは、トロント大学コンピューターサイエンス研究所のRaquel Urtasun准教授だ。
彼はディープラーニング用のネットワークライブラリ「cuCNN」と「Tesla K40」というGPUを使い、機械学習を行った。
オンライン音楽100時間分でニューラルネットワークを鍛えたという。
AIに見せた写真には、クリスマスツリーと、そのそばにいくつかのプレゼントの箱が置かれた状態が映し出されていた。
AIは写真に写っているそれぞれのオブジェクトの意味を解釈した結果として、クリスマスソングを作詞・作曲したという。
特にできあがった歌詞(後述)を見ると、写真に何が映し出されていたのかを認識できていることがわかる。
[vimeo 192711856 w=640 h=360]
■ 宗教的な深さまで感じさせる歌詞
できあがった楽曲は動画で鑑賞していただきたいが、クリスマスらしさがあり現代風のポップな感じには仕上がっていると感じられた。
しかし、メロディーが人間らしくない不自然な(斬新な?)音程に飛んでいる当たり、まだまだ機械的な印象と、やや奇妙な印象を受ける。
ただ、歌詞はなかなかにそれっぽく書き上げている。