【プロ野球】カミネロ(巨人)は活躍できるのか!? 過去の「バリバリメジャー」投手たちの来日成績はいかに? (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■パディーヤ(ソフトバンク)

【2012年(レッドソックス)】
56試合:4勝1敗/1セーブ/23ホールド/防御率4.50/WHIP1.48

【2013年(ソフトバンク)】
16試合:3勝6敗/3ホールド/防御率3.84/WHIP1.14

 やや影が薄いが2013年にソフトバンクに在籍したパディーヤも前年の実績は抜群だった。もともとは先発でMLB通算108勝の実績を持つ投手。来日時は35歳という年齢もあり、前年はリリーフ起用だったが、本人の先発志向とソフトバンクの手薄な先発事情が噛み合って、先発起用前提での獲得になった。

 しかし、先発から遠ざかっていたこともありスタミナ切れが目立ったほか、チーム事情もあり、大きな成果は残せず。それでも腐らずに2軍で調整し、夏場はリリーフ起用も快諾。顔は怖いがナイスガイだった。

■オンドルセク(ヤクルト)

【2014年(レッズ)】
40試合:3勝3敗/4ホールド/防御率5.49/WHIP1.61

【2015年(ヤクルト)】
72試合:5勝2敗/33ホールド/防御率2.05/WHIP1.05

 今夏の大暴れの末の帰国はさておき、オンドルセクもバリバリメジャー組。前年の防御率、WHIPはイマイチだったが、身長2メートル超からの剛速球は日本球界では異次元の角度。初物らしさを出した迫力の投球でセ・リーグ最多ホールドに輝いた。

■バース(日本ハム)

【2015年(レンジャース)】
33試合:0勝0敗/防御率4.50/WHIP1.34

【2016年(日本ハム)】
37試合:8勝8敗/6ホールド/防御率3.65/WHIP1.44

 日本シリーズではMVP級の活躍を見せたバース。シーズン中もリリーフ、先発と器用にこなし、陰の立役者となった。前年はレンジャースで33試合に登板。突出した成績ではなかったが、期待通りの役割を果たした。

 メジャーでの先発は2012年が最後。マイナーでも主に先発を務めたのは2013年が直近だが、来日時は28歳と若く、体力に問題はなし。ちょうど脂が乗ってくるころだった。

■カミネロに残る一抹の不安

 これらの投手を見る限り、前年に「バリバリメジャー」であっても、簡単には安心できない……、ということになりそうだ。カミネロも数字上では不安が残っている。

 今季は60回2/3を投げ、与四死球38、被安打67、被本塁打7、WHIP1.65。コントロールが悪く、なおかつ被安打、被本塁打も少なくない。典型的な「劇場型」だ。クイックもうまくはないようで粗削りの印象は否めない。

 火の出るような剛速球を早く日本で見てみたいが、戦力としての評価はキャンプ、オープン戦に持ち越したい。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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