2016年プロ野球「マニアック解説」伝説の名コーチが徹底指南! (4/4ページ)

日刊大衆

新井がいなかったら、優勝できなかったかもな」

 各自が役割を理解し、きちんとこなせているのが、広島の強さにつながっているのだろう。「田中や菊池は走塁にしろ、自分で判断できてやれとるよな。ノムさんは“攻撃のサインはいらん。自分たちで考えたら、何をすればいいか分かるやろ”って言ってたけど、広島はそれができる。先に進んどるわ」

 広島が抜け出した一方、高橋由伸、金本知憲ら“新人監督”の手腕は、伊勢氏の目に、どう映ったのだろうか。「由伸は何をどうしたいのか、分からんかったよな。送るのかエンドランなのか。ただ、コーチ陣に原(辰徳)君の残党が残ってるでしょ。ヘッドコーチが村田真一で、2軍監督が斎藤雅樹やし。小耳に挟んだんやけど、“前の監督のときはこうだった”って言うやつもおるそう。そういうのを一掃しないとアカンよな。これじゃ由伸色が出せない。やりにくいと思うわ。これは会社の責任や」

 開幕前に“超変革”を謳った金本阪神の1年目は、どうだったのだろうか。「新聞に“金本が早出特打ち指導”って出てたけど、コーチは何してんねん。組織って、信頼の置けるやつを置いて、その人に任せるもの。それでダメなら、コーチに“こうしてほしい”って言わな。だったら一人でやれよってことだし、片岡(篤史)も監督の意向を聞きつつ、自分の理論を出さなきゃアカン。何してんねんってなる。金本が悪い、片岡が悪いじゃなくて、超変革って言うなら、そこらから変えなアカンわ。2チームとも、どう変わるか。見させてもらうわ」

 71歳となった今でも、過去のことを事細かに話す伊勢氏。また、ユニフォームを着るに違いない。

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