現代版“鶴の恩返し”が 日本のモノづくりを元気にする!【後編】 (3/5ページ)
――そのケースでのメリットは何ですか?
電池でも動いて、工場のどこに設置していても電波が届くこと、そして簡単に自社に合ったシステムをつくれるということです。さらに、その簡易なシステム導入だけで、設備の誤作動などによる危険も回避できます。
また、工場に限らず、たとえば温度を感じるセンサを入れておけば火災予防がきるなど、さまざまなシチュエーションで危険度を格段に下げることも可能です。
■ 「簡単で、安い」という、わかりやすい優位性
――高度な専門知識がなくても、簡単に、効率性や安全性を向上できるんですね。
コスト面でも、大きなメリットがあります。このような監視システムを、すでに出来上がった工場のシステムに追加導入するには、かなりの費用がかかります。
しかし、『Lazurite』を使えば、電池駆動と無線通信なので電気配線などの工事が不要ですし、一つのシステムさえつくってしまえば『Lazurite』やセンサを何台でも増設していけるという“拡張性”も備えています。通常は数百万円かかるようなシステムも、1/10以下のコストで導入可能です。
――製品などの“モノ”自体だけでなく、モノづくりの現場にも有効ということですね。
そうです。適切な生産体制ができるようになれば、製品の品質だけでなく、価格的にも、日本の製造業が再び世界で高い競争力を持つことができると考えています。
■ 日常生活での、あらゆるモニタリングも可能に
――一方で、コンシューマ向けにはどのような応用が考えられますか?
センシングしたいもの、つまり状態を知りたいものに関しては、どのようなものにでも応用できます。それは『Lazurite』単体でも可能ですし、『Lazurite』を組み込んだ製品でも同じです。
たとえば一般家庭であれば、「冷蔵庫に、卵が何個あるか?」、「冷えたビールはあるか?」、あるいは「シャンプーの残量は?」といったことも、外出先からモニタリングできます。また、「洗濯が終わったら、家のどこにいても通知される」など、さまざまなシーンで利用できます。