現代版“鶴の恩返し”が 日本のモノづくりを元気にする!【後編】 (5/5ページ)

FUTURUS


■ 日本のモノづくりに、“遊び心”を再び

――斎藤さん自身の、開発者としての夢は何ですか?

私はラピスセミコンダクタという企業の一社員ですから、まずは自分が始めた新規事業である『Lazurite』を会社の事業の柱の一つにしていきたいと考えています。そして、このことを転機に、さらに新しいアイデアを発信できる会社になっていくとうれしいです。

また、遊び心を絶対に忘れずに、「仕事を楽しむ」という要素を加えながらモノをつくっていきたいと思います。

――ORIZURUのように、ひとを楽しませたり、喜ばせたりするモノを、今後もつくっていきたいですか?

はい。最近は、日本のモノづくりに遊び心というものが少なくなってきているのではないかと感じています。

やはり開発者が遊び心を持っていないと、「次はこんなことをやってみよう!」とチャレンジする気持ちもなくなってしまいますし、技術の“伸びしろ”も生まれませんから、モノづくりは成長していかないかもしれません。ですから、遊び心を大切にして、「ひとを楽しませ、喜ばせたい」という想いは、モノづくりにとって不可欠だと考えています。

――お話をお伺いしていると、最先端技術と日本の伝統文化である折紙を融合したORIZURUは、日本のお家芸だった“モノづくり”復活に向けた象徴にもなりえるのではないかと思えてきました。

毎年、多くの方から「ORIZURUは楽しかった」「今年も進化を楽しみにしていた」とおっしゃっていただけることが励みになっていて、それを原動力にしてORIZURUや私たちの技術力が発展していることは確かです。だからこそ、皆さんのお役に立つことが、私たちの大きな目標にもなっています。

――ORIZURUの成果が、日本の産業や未来の発展にもフィードバックされていくとは、なんだか“鶴の恩返し”のようでもありますね。

今後も、私たちの技術の集大成の一つとして、ORIZURUを今後も進化させて皆さんにもっと楽しんでいただいて、『Lazurite』をさらに役立つものにしていきたいと思います。

【取材協力】

斎藤直孝●ラピスセミコンダクタ株式会社新規事業開拓室担当課長。1971年、神奈川県小田原市生まれ。1994年、青山学院大学 理工学部卒業。1994年4月に沖電気工業株式会社(半導体事業部)に入社し、2008年に分社化され、ラピスセミコンダクタ株式会社へ。音声・オーディオLSIの開発やマーケティング担当を経て、新規事業開拓室にて『Lazurite』を開発。

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