どのくらいの日本人が食べる?年越しそばの意外な事実 (1/2ページ)

まいじつ

dorry / PIXTA(ピクスタ)
dorry / PIXTA(ピクスタ)

“そばのように細く長く生きる”という願いを込めて1年の締めくくりに食べる年越しそば。その年越しそばについて、大みそかを前に改めて理解を深めてみよう。

年越しそばの風習が広まったのは、江戸時代中期だといわれている。そばは生地を薄く伸ばして細く切って作る食べ物なので、冒頭の“細く長く”を願い、健康長寿や家運長命など、縁起を担いで食べるようになった説が一般的だ。だが、他にも諸説ある。

そばは他の麺類よりも切れやすいことから、“今年一年の災厄を断ち切る”という説でも知られている。また、金箔を扱う職人が散らばった金を集めるときに、そば団子を使ってくっつけて集めたことから、“お金を集める”という説もある。

さまざまな説が年越しそばを食す風習につながっていることは分かった。では実際に、どのタイミングで年越しそば食べるのがいいのだろうか? 結論から言うと具体的に食べるべき時間は決まっていない。大みそかの日であれば、いつ食べても構わないようだ。

かつて大みそかはお正月の準備を終え、一晩中眠らずに年神を迎える日だった。この夜に早く寝るとしわが増えたり、白髪になるという言い伝えが残る地方もある。

大みそかが長い夜になるのは、いまも昔も変わらないが、年明け前の0時までには食べ終わるようにした方がよい。苦労や厄を来年に持ち越さないという意味もあるので、年を越してから食べるのは昔から縁起が悪いとされている。食べるタイミングとしては、夕食代わりに年越しそばを食べてもいいし、夕食を食べた後、年明け間近の夜食として大みそか中の遅い時間に食べてもいいだろう。

食べ方の決まりもなく、かけそばでもざるそばでも、温冷どちらでも問題はない。また具材もや味付けも天ぷらそば、たぬきそば、鴨南そば等々、好みにして大丈夫だ。ただ、大みそかのうちにそばを食べるということだけは念頭に置いておこう。

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