「年末年始の凶悪犯罪」は、こう防げ! (2/4ページ)
直接の容疑は、70代女性の自転車の前カゴに入ったバッグを追い抜きざまに奪うという、昔からある手口。近年ではスマホの普及で、歩行者もより手荷物への注意が薄れるケースが見受けられるという。
警視庁生活安全部生活安全総務課調査担当管理官の藤森雅之警視は、次のように語る。「ひったくりの件数は、11月末までで340件。昨年の同期が460件なので、減少しています。しかし、ひったくりに限らず注意喚起したいのが、歩きながらのスマホや、イヤホンで音楽を聴くこと。注意が他に向かず、犯罪の標的になった際に無防備です。できれば避けてほしいですね」
12月9日には、都内の駅でスリを繰り返した中国籍の男ら3人が逮捕されたが、これも一瞬の隙をつき、財布をリュックサックから奪っている。「盗んでから50分間で奪ったカードを不正に使用して、ネックレスなど合わせて194万円相当を購入していました。とにかく手際がいいんです」(民放局記者)
無警戒な瞬間を犯罪者は狙うわけだが、その最たるものが酒だ。「繁華街で増えているのが“抱きつきスリ”と“追いはぎ”です。“抱きつき”は、酔った被害者に道端の女性が抱きついたり、腕を絡めたりして“ウチの店に来て”と誘う。女性に気を取られているうちに、数人がグルになって死角を作り、財布を奪う。酔った人間や男性の心理をよく知っています」(前出の成田主任)
「追いはぎ」は、自分の店に被害者を誘い込み、大量に酒を飲ませたり、クスリを盛ったりして、正体を失った被害者のカード類を奪い、他の店で使いまくるという手口。「徹底的にむしるので、追いはぎと呼ばれます。カードは他店で使われているので、足がつかない。主に外国人による被害が報告されています。“抱きつき”も“追いはぎ”も、酒に酔って警戒心が低下したところを狙われる。注意が必要です」(前同)
ここまで数々の例を見てきたが、実は東京都の犯罪件数は減少している。「昭和40年代の東京の犯罪認知件数は、20万件程度で、世界一安全な都市だといわれていました。それが年々増加し、平成14年にはついに30万件に達しました。